低空飛行
梅雨だから、でもない。
気分の上がり下がりなど、
ほとんどなく、
むしろ、低空飛行のまま。
しかし、
その心地よさを知らず、
人は、つい焦り、動き出す。
やめとけ、
そんなことをしても、
誰かの儲け話に乗っけられるのがオチだ。
その低空飛行の中にあって、さらには、地べたを這い、しまいには、うつ伏せる。まさか、こんなにも、安心を感じるなんてと驚く。
最早、顔を上げることもなく、誰かの呼びかけにも声を貸さない。絶対的な孤独に浸ったときこそ、忘れかけたおのれの魂が、ゆっくりと息を吹き返す。
先ずは、そこからだよ。
落ち込むな、鬱かな、
結構なことだ。
さあ、
低空飛行の気ままな旅へ